広島国語屋本舗 現古館、館長の小林です。
現古館の塾生には、一定数「国語に困らない高校生」が在籍しています。
国語を指導している塾に通いながら「国語に困らない」とはどういうことか、現古館の目指すところを踏まえてお伝えします。
学年で変わるもの

私が生徒たちに伝えている内容は、全学年で共通しています。
勿論、扱う文章の抽象度や硬質さ、伝え方は変わりますが、読み方・解き方の基本方針は通底しているのです。
ですから、長く私の指導を受けている生徒たちは、与えられた武器が錆びないように、週一度の演習を通して、「使える武器」にし続けることを目的に通い続けてくれているわけですね。
学年によって学習内容が大きく変わる古典は別としても、現代文学習の土台は小中学生までに固めておきたい、というのが国語指導者としての理想になります。
そして、それを実現しているのが「国語に困らない高校生」たちです。
国語以外の科目の比重・負担が大きくなる高校生の時期に、週一度の演習で国語の実力が高いレベルで確保できているということがどれほどのアドバンテージになるか、彼らを見ているとわかります。
週一度の授業と学校の提出物しかやっていない彼らが、当たり前のように偏差値60、70の模試成績をもってくるのです。
それでも満点でない彼らの解答用紙を見ると「まだ伸びしろだらけだよね?」と指摘してしまう私は、本当に業の深い人間だと思います。
粘着質な口頭試問

ただ、ローマは一日にして成りません。
語彙や世界観を獲得する段階、一文の文意を理解する段階から始めて、相応の学習時間を経て今の段階に到達しています。
私の粘着質な口頭試問に粘り強く答え続け、一語、一文、一段落の意味を捉え続けた先にようやく届く境地ですね。
授けた武器を使いこなすためには、確かな鍛錬に裏打ちされた知的腕力が必要になります。
砂上に楼閣は建たないのです。
細かく、一歩ずつ、確実に前に進む国語学習を求めている人には、ぴったりな指導を提供できます。
大まかに、一段とばしで、一瞬で成績の上がる塾を求めている人には不向きな塾だとお伝えしておきます。